Eight Days A Week - 働く母は週8日営業

元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

遊び尽くした母

今までは見向きもしなかったけれど、子どもが出来てから気になり始めたものって色々あります。
街中で出会う親子連れ、子供服売り場、お母さんに抱っこされている赤ちゃんの成長具合。

そしてママ芸能人のブログ。

今年は芸能界出産ラッシュで、ブログで子どもの成長具合をつぶさに報告するのが流行しているもよう。
ミキティゆうこりん亀田興毅などは産まれた時期も近いので、マメと比較してはフムフムと納得したりしてます。


でまぁそんな芸能人やら一般人やらの育児ブログを読んでいると、


「子どもが生まれてからは、なかなかおしゃれもできなくなっちゃった」

「たまにはレストランでゆっくりランチがしたい」

「妊娠前の気ままな生活が懐かしくなる時もある」


といったたぐいの話が語られる事があるのですが、これが全く共感できない。

もちろん、おしゃれしたいし、レストランでランチもしたいし、気ままな生活もしたいと思う。
興味がない訳じゃない。
だけど、子どもが出来た事によってそれらが妨げられていると感じない。


なぜか?

なぜなら、やり尽くしたからだ。




話は少し変わるけれど、夫は「人生放浪」を信条としていて、定住生活を好まない狩猟民族時代のような考えを持っています。
物事に縛られるのも嫌いだし、常に思い立ったが吉日、自由に行動を起こしてしまう。
私と結婚するまでは、周囲の誰もから「こいつは結婚できないだろう」と思われていたようなタイプです。

当然私も彼の事をそう評価していたので、プロポーズされた時は驚天動地の思いでした。
で、結婚が決まった後「何で結婚して落ち着こうと思ったのか」と聞いてみた事があります。

すると彼はこう答えたのです。


「言い方は悪いかも知れないけど、今まで十分好きに遊び尽くしたから、その辺はもう満足してるんだよね」


ガガーン!なるほど!


ちなみにその答えを聞いた当時の私はまだ「遊び尽くした」と思える境地には達していなかったので(笑)、そんな事本当にあるのかよと思った記憶があります。

でも今なら分かる。

遊び尽くす事が出来ていたら、結婚なんて恐くない。
遊び尽くす事が出来ていたら、子どもを足かせに感じることもない。
のだ。


あまり若いうちに結婚すると遊び足りなくて後悔するとか、結婚してからもしばらくは子どもを作らず夫婦二人きりの生活を持っておいた方がいいとか、「やり残して後悔するな」系のアドバイスは結婚にはつきもの。
でも私は既に「遊び尽くした」のだろう。
だから、こじゃれたレストランに行けなくても、マメの機嫌を気にして片手で抱っこしながら食べるような慌ただしい食事をする事になっても、気にならない。
私はもう、ひとりを楽しみきったから。



ところで、
プロポーズ後には「遊び尽くした」と思えていなかった私がなぜ今は「遊び尽くした」と思えているのか?
という大いなる謎が横たわっていますが、そこは突っ込まない方向でね!