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元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

アップリカスティックとコンビメチャカルハンディを比較レビューしてみた

こんにちは、ミユキ(名字)です。

 

ベビーカーって、なんでこんなに選ぶのが難しいんでしょうね。

そもそもまず、様々なメーカーがあり、その中に様々なラインがあり、その中に毎年のマイナーチェンジモデルや亜種があり、全容を把握する時点で力尽きます…。

更に、ベビーカー選びのポイントも多岐にわたる上に、これまでベビーカーを使ったことなんてないものだから一体自分がどのポイントを重視すればいいかも分からない

そんなベビーカー情弱が数多のモデルから1つを選ばねばならないというのは非常に心理的負荷の高い行為です。

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で、そんな中今回アズキ(娘)の出産前に新しいベビーカーを買いました。

これまで使っていたアップリカの「STICK(スティック)」に対して諸々不満点があったので、その点を解消するという視点で選んだ、コンビの「メチャカルハンディ」。

今回はこの2商品を比較レビューしたいと思います。

ちなみにレビューはあくまで私個人の感想ではありますが、ベビーカーの良し悪しの判断は居住地域・利用シーン・家族構成などによって大きく分かれます。ですので、ベビーカーというのは、平均的な評価があまり意味を成さない商品で、かえって個人的な使用感想の方が意味があるのではないか、と思います。

そんな感じで、これからベビーカー買おうという人は、ご自身の生活スタイルと比較しながら良い点・悪い点を参考にして頂ければと思います。

 

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さて突然むさくるしい我が家をお見せすることになってしまい心苦しい限りです。
 
左が、マメ出産時に購入したアップリカのSTICKパレッタ、ピンク。 2007年発売。
右が、アズキ出産時に購入したコンビのメチャカルハンディDC-360、チェリーレッド。2013年発売。
 
スティックのパレッタシリーズは2007年のモデルとあって、現在は販売終了しています。
スティック自体は毎年マイナーチェンジを繰り返しており、今年(2014年)はフルモデルチェンジもあった人気のモデルの一つです。
アップリカ STICK PALETA PINK(PK)

アップリカ STICK PALETA PINK(PK)

 
メチャカルはその名の通り軽量が売りのロングセラーモデル。こちらも「ハンディ」「ファースト」など多数のバリエーションがあります。
コンビ メチャカル ハンディ MECHACAL HANDY チェリーレッド

コンビ メチャカル ハンディ MECHACAL HANDY チェリーレッド

 

 

 アップリカSTICK(スティック)パレッタ|良いところ・悪いところ

良いところ
  1. 50cmのハイシート…今では当たり前ですが、2007年発売当初はシート高50cmはかなりレアで、私が買った2012年でもスティックくらいでした。シートが高いと路面の熱の影響を受けにくく赤ちゃんが暑くない、親との距離が近いなどの利点があります。
  2. 衝撃にそこそこ強い…分厚めのタイヤとサスペンションで、段差はわりとしっかり乗り越えてくれます。
  3. 畳むとコンパクト&自立する…メチャカルと比べても分かりますが、床の専有面積はわずかA4サイズで、たたむとかなり省スペースです。

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悪いところ

実際に使っているとどうしても不満点が目立ってしまうものですが…。

  1. 開閉しづらい…中古で買ったとは言え、油をさしても開閉のすべりが悪く手間取ります。また、たたむ際はオレンジのストッパー(写真参照)を外すのですが、このストッパー、跳ね上げてもすぐ落ちてくるので、上げたストッパーを一本の指で押さえつつ他の指でハンドルを引き上げる…という面倒なテクニックが必要です。「サッとたためる」が売りなのに、実際は赤ちゃんを抱っこしたまま片手で開閉するのはほぼ無理ではないかと。我が家の玄関は半畳もないほど狭く、コンパクトにたためる点に惹かれて選んだにも関わらず、開閉がストレスすぎて結局開いたまま玄関に置いていました…。
    ※2014年モデルでは新機構の開閉ギミックになっているようです。

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  2. バックルが留めづらい…このベビーカーは5点式ベルト(両肩・両腰・股の5ヶ所にベルトがあるタイプ)で、両肩のベルトは直接バックルに差し込まずに両腰のベルトに引っ掛け、腰ベルトのみをバックルに差し込む3点式バックルになっています。(写真は腰ベルトのみをバックルに留めている状態)この引っ掛けが結構シビアで難しい。ベルトが真っ黒なので、薄暗い場所ではベルトの裏表が分からない。バックル自体が股パッド内に埋まり気味でベルトが噛みやすい。などなど、地味なストレス要素が詰まっています。
    ※こちらも2014年モデルでは新しいバックルが採用されているようです。

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  3. サンシェードが浅い…スタイリッシュさを重視した結果だと思うのですが、シェードが上向きで、あまり日差しが防げません。この点を気にする人はドーム型シェードのベビーカーを買った方がいいですね。
    ※2014年モデルはここがかなり改良され、シェードが深くなっているようです。

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  4. 意味を成さない収納カゴ …メッシュカゴ自体の容量は大きめなのに、なぜか!なぜか真上にバッテンの骨組みがあるせいで、全く荷物が入りません。これはスティックユーザ全員が憤死するポイントではないでしょうか。構造上仕方ないのでしょうが、他に何か方法はなかったのか…。
    ※2014年モデルも確認しましたが、写真で見る限りは特に改良されていなさそうです…。

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コンビメチャカルハンディDC-360|良いところ・悪いところ

良いところ
  1. 軽い…スティックが5.7kgに対して、このメチャカルは3.5kg。メチャカルシリーズ内でも最軽量ですが、本当に軽くひょいひょい持ち上げられます。外出中にベビーカーを持ち上げて運ぶ機会って実はそんなにない…とは言え、狭いレストランでたたむとか、車に載せるとか、ちょっとした作業が格段に楽チンです。
  2. 開閉しやすい…コンビのベビーカーが優秀なのはここ!ハンドルのレバーを握りこむだけでササッと開閉できます。四輪とも接地した状態で開閉するので、安定して開閉できる点も実は地味に素晴らしい。

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  3. リクライニングしやすい…スティックはベルト式のリクライニングでしたが(※2014年モデルでは改良済)、こちらはゴム式。倒す時はツマミを引っ張るだけ、起こす時は両側のゴムを同時に引っ張るだけで簡単です。

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    さらに170°までリクライニングするので、生後1カ月から使用OK。

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悪いところ
  1. 衝撃を受けやすい…メリットというのは表裏一体でデメリットにもなる訳ですが、メチャカルはその軽さゆえに、衝撃に弱いように思います。剛性に欠ける感じはないですが、すぐ吹っ飛びそうな心もとなさはあります。
  2. タイヤが頼りない…左のスティックに比べ、右のメチャカルのタイヤはかなり華奢。ほんのちょっとの段差が乗り越えられず、つんのめります。これはかなりの弱点…。公式サイトで見る限りでは、その他のメチャカルシリーズも同様のタイヤのようです。f:id:eightdays:20141014104440j:plain
  3. シェードが浅い…スティック同様、こちらもシェードは浅いです。特にメチャカルはフルリクライニングができるものの、倒すと更に赤ちゃんの顔の位置は低くなるので、日差しを十分に防げません。f:id:eightdays:20141014104455j:plain

 

ベビーカーを選ぶ時に肝に銘じておきたいこと

どんな物にも長所と短所はあり、長所は裏返せば短所にもなります。(就職活動の自己PRみたいだ)

多分、不満点の一切ない、完璧に気に入るベビーカーを選ぶのは不可能です。

持ち運びやすい軽いベビーカーは衝撃に弱いです。

タフに走れるベビーカーは重たいです。

荷物をたくさん積めるベビーカーは大きくかさばります。

多機能で見た目もおしゃれなベビーカーはめちゃくちゃ高価です。

安くて、すいすい押せて、段差にも強くて、コンパクトで、荷物も積めて、新生児から長く使えて、強度も十分で、でも軽くて、もちろん見た目もおしゃれで…みたいな夢のベビーカーは存在しません…多分。

 

私は学生時代一人暮らしをしていました。

部屋選びの時、不動産会社の担当さんに言われた一言があります。

 

自分の希望を全部かなえてくれる部屋というのはないです。全部かなえてくれるとしたら、その部屋はきっと予算オーバーです。だから、たくさんの希望の中で優先順位を付けて、ここだけは譲れないという部分を明確にしてください。そうすればきっと納得のいく部屋が見つかりますから

 

この助言は私にとって深いインパクトを持った言葉で、いまでも色々な場面で思い出します。

まぁなんか、人生って全般そういうものじゃないですか。

何かを得るためには何かを手放さねばならないとか。

ある人の短所に見えるところは、長所でもあるとか。

ベビーカーもそんなスタンスで選ぶと良いのかなと思います。

 

 

あれ?たかがベビーカーのレビューのはずが、えらく真剣な話で締めくくられてしまったよ。

 

それではまた!

 

 

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