無痛分娩体験記〜計画分娩でらくらく(でも最後はやっぱり激痛)ver.
こんにちは、ミユキ(名字)です。
歯を抜く程度の痛みでも麻酔するのに、子どもを産むという強烈な痛みで麻酔しないのはヘンだという持論をもつ私ですが(排他的自然分娩推進派には麻酔なしで歯に糸巻き付けて引っこ抜いてみろと言いたい)、第二子アズキ(娘)も第一子マメ(息子)と同じく無痛分娩で産みました。
しかし意外だったのは、同じ無痛分娩でもこんなに違うもんか…と驚くほど、進み方も痛みもかかった時間も全く違ったことです。
お産は十人十色と言われますが、それは無痛分娩でも同じなんだなぁと実感しましたね。
以前マメ(息子)の出産体験記を書いたので、今回は比較する形でアズキ(娘)の出産体験を書いてみたいと思います。
なお今回の出産時はTwitterで実況していたので、そちらの引用メインで綴ります。
出産前々日
いよいよ明日、第二子出産に向けて入院します。計画無痛分娩のため、事前入院です。
一人目の時も計画分娩のはずが予想外に早く陣痛が来てしまい慌ただしく入院しましたが、今回は予定通り。
予期せず陣痛が来たのもドキドキしたけど、陣痛も破水もしてないのに入院するのもそれはそれで緊張です。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 29, 2014
2回目とは言え慣れたものと言えるほどでもないし、前回から2年以上経ったし、陣痛に耐えられるのか、無事に産めるのか、目前にしてソワソワ…。
まずは元気に産まれてきてくれることを祈るばかり…だったマメの時と違い、今回は、産んだ後のマメのメンタルケアの事ばかりが気になったり。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 29, 2014
出産2回目、しかも無痛ということで妊娠中わりと気楽に構えていたくせに、目前に迫ると途端に不安になる、いわゆる試験前夜勉強不足不安症を発症。
上の子の赤ちゃん返りや、入院中や退院後誰に見てもらうかなど、上の子関連にばかり気が向いて、正直お腹の子にはあまり思いが向かないというのは、経産婦あるある。
出産前日
入院なう。先週末が出産ラッシュだったそうで部屋がいっぱいらしく、一旦処置室へ通された。
心電図、赤ちゃん心音のモニタリング完了。
その後麻酔医さんに硬膜外麻酔注入用の管を入れてもらった。横向きで胎児のように丸くなって背骨の辺りにブシュっと。わりと太いので痛い、あと妙な感触。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
麻酔医は病院に常駐しているわけではないので、いつどのタイミングでも麻酔を使えるように、予め管だけ入れておきます。
患者の体に麻酔の管を入れるという医療行為は麻酔医にしかできないが、麻酔の使用は普通の医師や助産師にもできるということですね。
続けて主治医にバルーンを入れてもらう。挿入時に陣痛に似た痛みを感じて冷や汗。担当看護師さんが肩を抱いて励ましてくれた。そのままバルーンに水を入れて膨らませる。重たい感じがしますかね、と言われたけどこれは感覚なし。
あまり痛がらなかったから子宮口柔らかいのかもねと看護師さん。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
バルーンは、子宮口に入れるゴム風船みたいなもの。しぼんだ状態で入れてから中で膨らませます。
妊娠39周くらいで子宮口は既に1cmほど開いているものですが、これが8cmくらい開かないと分娩に進めないので、バルーンで開きを促します。
しかし今思えばあの程度で「陣痛に似た痛み」など片腹痛い。
経産婦だし、進みがすごく早ければ入院当夜に出産ということもあり得るが、普通は翌日とのこと。
入院費かかるし出来ればサクサク進んでほしいけれど、こればかりはどうにもなりません。
とここまでの前処置は午前中に終了。あとは病室で陣痛が始まるのを待つのみです。
ダイニングルームが満席らしく、しばらくはお部屋食になるそうな。お昼ご飯はビーフシチュー。病人ではないので普通のご飯というのがありがたいところ。 pic.twitter.com/Mo6ESlzicN
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
重たい痛みが来るたびに陣痛か?と身構えてしまう。ドキドキ。痛いけどまだ何とか耐えられる…くらいの痛みはバルーンによるものであって陣痛ではないとのこと。定期的に来てどんどん強くなってこれはキツい、となったら陣痛、ナースコールせよとのこと。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
そしてバルーン処置から3時間ほどで陣痛が静かに到来しました。
「陣痛時計」というアプリで陣痛間隔を計測します。
暇タイム。眠たいんだけど、2時半くらいから10分間隔で弱い痛みが来ているので、来るたびに目が覚める。
それにしても陣痛計測アプリがないと間隔測るの無理だわ。昔の人は苦しみながら時計見てたんかなーえらいなー。絶対覚えられないや。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
夕食はおさかな。お昼→おやつ→夜と、ほぼベッドの上に横たわってただけなのに食べるだけ食べてるのでさすがに食欲がない。 pic.twitter.com/fmYQx5ZjzF
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
そして夜の面会時間。
夫とマメが面会に来てくれて、待合室でしばしまったり歓談していたらなんか違和感。どうやらバルーンが出てきてしまった模様。完全に出ちゃった訳じゃないんだけどこれ大丈夫かなー。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 30, 2014
バルーンは特に大事にはならず押し込み直してそのまま。
14時半から続いている陣痛は波はあるもののここに来て少しずつ強まっている感じ。今のは結構痛かった。この調子で来るかな…。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
ちなみにマメは寂しがったり悲しがったりする様子は微塵も見られず、普通の表情で登場して、普通に過ごし、普通に帰って行きました。
別れ際に帰りたくない!と泣くお兄ちゃんのエピソードをくわばたりえさんのブログで読んでいた私は、マメも「ママァ〜」と抱きつく展開を予想(期待)していたのに、あれ、そうなのかよ…。
(※電話。|くわばたりえオフィシャルブログ「やせる思い」 by Ameba)
さて20時頃から陣痛は強さを増してきています。このあたりからTweetに「痛い」という言葉が頻発…。
今の痛みはどのくらい?と夫に聞かれたのですが、お腹壊してものすごく痛くてヤバい、トイレ行きたいけど今すぐ行けない我慢しなきゃ…って時に身体を丸めてううぅっとなってる時くらいです。
全然耐えられるけど、嫌なレベル。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
LDR室に移動して、現在30分ほど赤ちゃんの心拍モニタリング中。陣痛が来ると心拍数が125くらいから140超えくらいに上昇する。赤ちゃんがドキドキするのと一緒に私もスーハー深呼吸。あーーー、痛いなーー
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
心拍モニタリング終了して再び部屋へ。まだ平常心は保ててるけど、陣痛がいよいよ痛い。子宮口は3cm開とのこと。うう、ま、まだ我慢するぞ…
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
それにしてもやっぱり子宮口チェックの内診は痛い…腹立つほど痛い…
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
今のところ間隔は4〜7分おきで1分継続。まだ合間の方が長いから耐えられる。痛みは少しずつ強くなっていて、今度こそ麻酔をお願いしようかと思うけどまだ耐えられる、まだ耐えられると言い聞かせて2時間。実際耐えられてるからまだ早い。。 pic.twitter.com/zGilg4TyJE
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
麻酔は痛みに耐えられなくなったら自己申告で入れてもらえる事にはなっていて、いつでも打てるように脊髄の辺りに管も通してある。
ただあまり早く使うとお産の進みが悪くなって長引くらしいので、子宮口5cmくらいまでは頑張れたらいいねと言われている。
次の回診まで待つ、、ぞ、、
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
そして22:30。遂に麻酔スタートです。
この時間まで来ると逆に陣痛が進んで真夜中に分娩することになる方が大変なので、もう麻酔使ってもいいだろう、という判断があると思われます。
回診来た!そろそろ入れる?と言われた!遠慮なく入れます!(意志薄弱)
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
なんやかやとガチャガチャ取り付けてもらった。効くまでしばらく時間かかるらしいけど、ヤバいこれ…まだまだ修羅場はこれからのはずなのにこんなに早く楽してしまっていいのか。前回地獄を見ただけに世の妊婦さん達に申し訳ないと思ってしまう…。 pic.twitter.com/PvymQpc5gU
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
麻酔薬は弱いものと強いものの2種類を取り付けられています。ひとまず弱い方のみ入れてもらいました。
痛いとは言っても、あの地獄のようなピークの激痛を考えれば全く笑い飛ばせる痛さだし、あまりに痛みがなくなっても出産の実感がなくなってしまいそうなのが嫌で、あえて弱めにしてもらいました。
が、あまり効いてこず、一方で陣痛はじわじわ強まってきていて冷や汗が…。
麻酔注入後1時間弱の回診で、まだ痛さに変わりがないことを伝えると量を増やしてくれた。そのせいで完全に痛みは止まり寝落ちしていた。子宮が弛緩して陣痛が起きていない状態と思われる。
量を増やすのが心配だと言うと、とりあえず夜はしっかり寝て明日の朝に産む段取りで行けばいいと言われた。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
麻酔には効き方や合う合わないに個人差があるそうです。
私の場合、弱い方は効きにくかったのと、副作用がかゆみとして現れました。
麻酔は下半身に緩くかかってる。痛くないのは嬉しいけど、緩さが絶妙なので、身体中がむず痒くて不快。あと、寒く感じる。感覚が鈍ると寒くなるのかー。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
痛みが遠のいた事で、その後は知らない間に寝落ち。
寝落ちなんて、前回の陣痛時のことを考えたらありえないこと…。
入院当日
陣痛はほぼ感じず夜を明かしました。6時前から陣痛再開。麻酔で下半身痺れてて、トイレに立ったら崩れ落ちた。そして尿意が全く分からない。いよいよ部屋を移動しましょうとのこと。トイレでバルーンが抜け落ちた。感覚がよく分からないけど多分かなり開いてるみたい。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
同じ無痛分娩でも、1人目は先に陣痛来ちゃって辛かったけど(良ろしければ体験談ブログをご覧ください→ http://t.co/JnAIsreFTd )予定通り計画入院出来ればこんなにお産は楽になるんだ…と感動しております…
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
とTwitter実況する程度の余裕を残しながら、7時頃にLDR室へ移動しました。
色々とモニタリングの線を付けてもらい、そのまま基本的には一人でLDR室で陣痛が進むのを待ちます。
陣痛の度にうー、うー、と唸っていましたが、
「ああ、私今、陣痛を迎え入れてる…赤ちゃんが降りてきてるんだ…これから産むんだ…」
と、こう、出産への気持ちを高める儀式みたいな感じで「痛みを受け入ける母」の姿に酔っていたことを正直に告白します。
もう出産まであと少しなのだから、あとは麻酔に頼らずにちゃんと痛さを感じていこう、という謎の決意により、麻酔は足さなくていいです、と看護士さんに言いました。
午前中には産まれるだろうと思ったので、少し早いかもと思いつつ、立会いをお願いしていた夫にも連絡して来てもらうことに。
バルーンが抜けても陣痛が続いてるのでこのまま止まらず進むと。1時間経って、促進剤はまだ使ってないけど進んでる感じがする。陣痛間隔は3〜4分で、陣痛は1分半。かなり痛い。
麻酔は身体が痒くなるので弱めてもらってたけど、そろそろ耐え難いので少し強い方を足してもらったところ。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 9月 30
麻酔を使うと大抵進みは遅れるので通常は陣痛促進剤を併用するのですが、私は麻酔を弱めていたおかげか、促進剤を使うまでもなくどんどん痛みが増しました。
て言うか、このタイミングに来てぐわーっと陣痛が強烈化してきて、「あ、これヤバいやつだな」と思い始める間もなく急速に地獄が訪れました。
そう、あの悪魔が再び私の元に舞い降りてきたのです…。
上記Tweetの直後からスマホを手に取る余裕などなくなり、直後に到着した夫に陣痛時計アプリの記録を託しました。
その後は前回出産時と同じ展開です。3分間隔の陣痛、痛みが来る時の強烈な恐怖、力の限り絶叫、どこに向けていいのか分からない絶望…。
麻酔は?麻酔どこ行ったの?さっき足したじゃん!まだ効かないの?まさか効いててこれなの?早く効いて!てかもう分娩台行かせて!
と頭の中でぐるぐる考えながらのたうち回りました。
9時に助産師さんがLDR室に来てくれて、「もうかなり痛そうだね、隣(分娩室)行こうね」と言ってくれた時は「やっと!」と泣きそうでした。
そして支えられながら分娩室へ移動。
陣痛の波に合わせていきむよう指示されますが、麻酔が効いているので下腹部は全く感覚がない状態のため、いきみ方が分かりません。
とにかく痛いのでぎゅっと目をつぶっていきもうとすると、助産師さんが
「目をつぶっちゃだめ!しっかりここ(下腹部)見て、いきんで!」
と言います。
目を開けて力なんか入れられないよ!と思いつつ頑張って目を開けると、確かに不思議と意識を保っていきめるような気がします。
それでもどうしても目をつぶってしまい、何度も怒られながら頑張っていきみます。
もう嫌だ、もう終わりたい、痛い、痛い〜…と何度も心が折れそうになりましたが、助産師さんはそんな私の心情を見透かすように「今上手だったよ!」「もう見えてるよ、もう少し!」と励まし続けてくれました。
そんなこんなで、何とまぁ分娩室に入ってからわずか20分で、無事にアズキ(娘)が産まれました。
産まれました。女の子です。
最後は怒濤の中を駆け抜けました。
旦那さんありがとう。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 10月 1
アズキはマメの生き写しかというほどそっくりでした。
マメの時は初めて目にする新生児に戸惑いもあったけれど、アズキはごく自然に胸に抱きとめることができました。
小さなアズキの頭をなでて「よくがんばったね、ありがとう」と声をかけました。
本当に、こんな小さな体で、ずっとお腹の中にいた子がよくも過酷なお産に耐えられるよなぁと思います…。
本当にありがとうね、アズキ!
そして夫さんもありがとう!陣痛は心身ボロボロになる孤独な闘いなので、キツい時にそばにいてくれるだけで心強かったです。
改めて振り返ると、本当に無事に元気に産まれてくれてよかったと思います。
入院中、他のお母さん達と陣痛・出産エピソードで盛り上がりましたが、みんなそれぞれドラマがありました。
出産って他人の体験と同じようにはならないし、思い描いたバースプラン通りにはいかないんじゃないかなと思います。
でも、ほかならぬ自分の身体で経験するからこそ、感動もひとしおなんですよね。
そういう意味では、また産んでみたいと思わないでもない…ですが、やっぱり当面は二人育児で手一杯になりそうです。
まだまだこれから、がんばるぞー
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マメも頑張ってるぜ。
今朝、目覚めた後しばし親子3人布団でゴロゴロしながら、夫婦で「マメ(息子)が朝食用意してくれたら楽だよねー。ねぇマメ朝ごはん作ってきてよ」と言うと、マジで一人でキッチンへ行き、棚を開けてお米いじってた(・∀・)!て、天才かー! pic.twitter.com/aRZEWlAo8K
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2014, 11月 9
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