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元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

無痛分娩体験記〜計画分娩でらくらく(でも最後はやっぱり激痛)ver.

こんにちは、ミユキ(名字)です。

 

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歯を抜く程度の痛みでも麻酔するのに、子どもを産むという強烈な痛みで麻酔しないのはヘンだという持論をもつ私ですが(排他的自然分娩推進派には麻酔なしで歯に糸巻き付けて引っこ抜いてみろと言いたい)、第二子アズキ(娘)も第一子マメ(息子)と同じく無痛分娩で産みました。

しかし意外だったのは、同じ無痛分娩でもこんなに違うもんか…と驚くほど、進み方も痛みもかかった時間も全く違ったことです。

お産は十人十色と言われますが、それは無痛分娩でも同じなんだなぁと実感しましたね。

以前マメ(息子)の出産体験記を書いたので、今回は比較する形でアズキ(娘)の出産体験を書いてみたいと思います。

なお今回の出産時はTwitterで実況していたので、そちらの引用メインで綴ります。

 

出産前々日

 

 

出産2回目、しかも無痛ということで妊娠中わりと気楽に構えていたくせに、目前に迫ると途端に不安になる、いわゆる試験前夜勉強不足不安症を発症。

上の子の赤ちゃん返りや、入院中や退院後誰に見てもらうかなど、上の子関連にばかり気が向いて、正直お腹の子にはあまり思いが向かないというのは、経産婦あるある。

 

出産前日


麻酔医は病院に常駐しているわけではないので、いつどのタイミングでも麻酔を使えるように、予め管だけ入れておきます。

患者の体に麻酔の管を入れるという医療行為は麻酔医にしかできないが、麻酔の使用は普通の医師や助産師にもできるということですね。

 

 

バルーンは、子宮口に入れるゴム風船みたいなもの。しぼんだ状態で入れてから中で膨らませます。

妊娠39周くらいで子宮口は既に1cmほど開いているものですが、これが8cmくらい開かないと分娩に進めないので、バルーンで開きを促します。

しかし今思えばあの程度で「陣痛に似た痛み」など片腹痛い。

 

経産婦だし、進みがすごく早ければ入院当夜に出産ということもあり得るが、普通は翌日とのこと。

入院費かかるし出来ればサクサク進んでほしいけれど、こればかりはどうにもなりません。

とここまでの前処置は午前中に終了。あとは病室で陣痛が始まるのを待つのみです。

 

 

そしてバルーン処置から3時間ほどで陣痛が静かに到来しました。

陣痛時計」というアプリで陣痛間隔を計測します。

 

 

そして夜の面会時間。

 

 

ちなみにマメは寂しがったり悲しがったりする様子は微塵も見られず、普通の表情で登場して、普通に過ごし、普通に帰って行きました。

別れ際に帰りたくない!と泣くお兄ちゃんのエピソードをくわばたりえさんのブログで読んでいた私は、マメも「ママァ〜」と抱きつく展開を予想(期待)していたのに、あれ、そうなのかよ…。

(※電話。|くわばたりえオフィシャルブログ「やせる思い」 by Ameba

 

さて20時頃から陣痛は強さを増してきています。このあたりからTweetに「痛い」という言葉が頻発…。

 

そして22:30。遂に麻酔スタートです。

この時間まで来ると逆に陣痛が進んで真夜中に分娩することになる方が大変なので、もう麻酔使ってもいいだろう、という判断があると思われます。

 

麻酔薬は弱いものと強いものの2種類を取り付けられています。ひとまず弱い方のみ入れてもらいました。

痛いとは言っても、あの地獄のようなピークの激痛を考えれば全く笑い飛ばせる痛さだし、あまりに痛みがなくなっても出産の実感がなくなってしまいそうなのが嫌で、あえて弱めにしてもらいました。

が、あまり効いてこず、一方で陣痛はじわじわ強まってきていて冷や汗が…。

 

 

麻酔には効き方や合う合わないに個人差があるそうです。

私の場合、弱い方は効きにくかったのと、副作用がかゆみとして現れました。

 

 

痛みが遠のいた事で、その後は知らない間に寝落ち。

寝落ちなんて、前回の陣痛時のことを考えたらありえないこと…。

 

入院当日

 

Twitter実況する程度の余裕を残しながら、7時頃にLDR室へ移動しました。

色々とモニタリングの線を付けてもらい、そのまま基本的には一人でLDR室で陣痛が進むのを待ちます。

陣痛の度にうー、うー、と唸っていましたが、

「ああ、私今、陣痛を迎え入れてる…赤ちゃんが降りてきてるんだ…これから産むんだ…」

と、こう、出産への気持ちを高める儀式みたいな感じで「痛みを受け入ける母」の姿に酔っていたことを正直に告白します。

もう出産まであと少しなのだから、あとは麻酔に頼らずにちゃんと痛さを感じていこう、という謎の決意により、麻酔は足さなくていいです、と看護士さんに言いました。

午前中には産まれるだろうと思ったので、少し早いかもと思いつつ、立会いをお願いしていた夫にも連絡して来てもらうことに。

 

 

麻酔を使うと大抵進みは遅れるので通常は陣痛促進剤を併用するのですが、私は麻酔を弱めていたおかげか、促進剤を使うまでもなくどんどん痛みが増しました。

て言うか、このタイミングに来てぐわーっと陣痛が強烈化してきて、「あ、これヤバいやつだな」と思い始める間もなく急速に地獄が訪れました。

そう、あの悪魔が再び私の元に舞い降りてきたのです…。

上記Tweetの直後からスマホを手に取る余裕などなくなり、直後に到着した夫に陣痛時計アプリの記録を託しました。

その後は前回出産時と同じ展開です。3分間隔の陣痛、痛みが来る時の強烈な恐怖、力の限り絶叫、どこに向けていいのか分からない絶望…。

麻酔は?麻酔どこ行ったの?さっき足したじゃん!まだ効かないの?まさか効いててこれなの?早く効いて!てかもう分娩台行かせて!

と頭の中でぐるぐる考えながらのたうち回りました。

9時に助産師さんがLDR室に来てくれて、「もうかなり痛そうだね、隣(分娩室)行こうね」と言ってくれた時は「やっと!」と泣きそうでした。

 

そして支えられながら分娩室へ移動。

陣痛の波に合わせていきむよう指示されますが、麻酔が効いているので下腹部は全く感覚がない状態のため、いきみ方が分かりません。

とにかく痛いのでぎゅっと目をつぶっていきもうとすると、助産師さんが

「目をつぶっちゃだめ!しっかりここ(下腹部)見て、いきんで!」

と言います。

目を開けて力なんか入れられないよ!と思いつつ頑張って目を開けると、確かに不思議と意識を保っていきめるような気がします。

それでもどうしても目をつぶってしまい、何度も怒られながら頑張っていきみます。

もう嫌だ、もう終わりたい、痛い、痛い〜…と何度も心が折れそうになりましたが、助産師さんはそんな私の心情を見透かすように「今上手だったよ!」「もう見えてるよ、もう少し!」と励まし続けてくれました。

 

そんなこんなで、何とまぁ分娩室に入ってからわずか20分で、無事にアズキ(娘)が産まれました。

 

 

アズキはマメの生き写しかというほどそっくりでした。

マメの時は初めて目にする新生児に戸惑いもあったけれど、アズキはごく自然に胸に抱きとめることができました。

小さなアズキの頭をなでて「よくがんばったね、ありがとう」と声をかけました。

本当に、こんな小さな体で、ずっとお腹の中にいた子がよくも過酷なお産に耐えられるよなぁと思います…。

本当にありがとうね、アズキ!

そして夫さんもありがとう!陣痛は心身ボロボロになる孤独な闘いなので、キツい時にそばにいてくれるだけで心強かったです。

 

 

改めて振り返ると、本当に無事に元気に産まれてくれてよかったと思います。

入院中、他のお母さん達と陣痛・出産エピソードで盛り上がりましたが、みんなそれぞれドラマがありました。

出産って他人の体験と同じようにはならないし、思い描いたバースプラン通りにはいかないんじゃないかなと思います。

でも、ほかならぬ自分の身体で経験するからこそ、感動もひとしおなんですよね。

 

そういう意味では、また産んでみたいと思わないでもない…ですが、やっぱり当面は二人育児で手一杯になりそうです。

まだまだこれから、がんばるぞー

 

 

 

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