子どもとの対話は究極のコンテクスト消費だ
こんにちは、ミユキ(名字)です。
一年前はベビーサインで可愛らしく「ちょうだい」なんてやっていたマメ(息子)も、今やペラペラとよく喋るいっちょまえバカ男子です。
とは言えまだまだ言語能力は発展途上、めちゃくちゃな発言も多々あります。
でも一見(一聴?)支離滅裂な発言に思えても、前後の文脈や過去の行動パターンなどから推測すると、意味が理解できることが多いものです。
最近マメに対してちょくちょく使う育児小技があります。
最近のマメ(息子)、悪い事したり言う事聞かなかったりする時に普通に注意してもだめなので、「あれ?カッコいいマメどこ行ったのかな?カッコいいマメー?かっこいマメー?」と小芝居を打つと「はーい」と言う事聞く。うまく操れる事なんてほぼなくなってきたけどたまにこういう成功があると嬉しい。
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) 2015年5月25日
この技を使ったからと言ってさすがにすぐ機嫌が直る訳ではないのですが、ひとしきりこの方法でおだてた後しばらく様子を伺っていると、やがて自分のイライラに折り合いをつけて反乱行動を止めるようになります。
先日も夕飯時、些細なきっかけでおへそを曲げて、お箸をくわえたまま振り回すなどの暴挙に出たので、この「かっこいいマメはどこ」作戦を繰り出しました。
初め、作戦は失敗に見えました。みんなの声など耳に入らないかのようにお箸を振り回していました。
しかし本人も気持ちを切り替えるには時間がかかるはず。気にし続けているとこちらもイライラするので、私自身も気を鎮めるために席を立ち、台所仕事を始めました。
すると突然
「おかえり!」
と叫ぶマメ。
食卓一同が「???」という反応の中、私にはすぐ分かりました。
「あ!かっこいいマメ帰って来てくれたんだね、おかえり!」
これは、言葉足らずな幼児との日々のコミュニケーションの中で、文脈(コンテクスト)を読むことを意識しているから理解できたのだと思います。
- 前にも「かっこいいマメ」作戦を使って成功した時、私が「かっこいいマメおかえり!」と言ったこと
- マメの会話は能動/受動の反転が起きやすく、例えば「ただいま」と言うべき時に「おかえり」と言うこと
- 例え会話が途切れたように思えても、マメの中では思考が続いているパターンが多いこと
この「読み」は難しければ難しいほどハマった時の快感もひとしおで、この気持ち良さはまさに、コンテクスト消費の醍醐味だよなぁー、なんて思います。
ちなみにコンテクスト消費というのは、事物そのもの(テクスト)ではなく、その裏にある背景・文脈(コンテクスト)などを楽しむ・価値を感じる(=消費する)ことを指します。
「細かすぎて伝わらないモノマネ」とか、
……
と、最後に非常にオタクくさい(かつ古い)ネタを放ったところで本日はこれにて終了です。