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元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

鉄板人気作品から隠れた名作まで!乗り物の絵本14選・レビュー

こんにちは、ミユキ(名字)です。

今日はのりもの絵本のオススメ紹介です。

 数多の男子の例に漏れず我が家のマメ(息子)はのりものが大好き。

絵本においてもしかりで、図書館や書店でのりもの以外の絵本を手に取ろうとしません。

まあ、自分で絵本を選べるようになったのも大きな成長。自分で選ぶ分くらいは自由に好きなものを手に取ってほしいと思い、私が買ってくる絵本は今まで通り私が選び、図書館で借りる絵本はマメに任せることにしました。

 おかげで乗り物の絵本にだいぶ詳しくなったので、今回はそれらを一挙にレビューしてみようと思います。 

では、順不同でどんどん紹介していきますよ〜。

 

おすすめ!乗り物の絵本

 

しゅっぱつしんこう! (福音館の幼児絵本)

しゅっぱつしんこう! (福音館の幼児絵本)

 

 

幼児向けと思えない圧倒的な正確さで描かれた電車が、かなりリアリティがあって引き込まれます。

細かく描き込まれた絵は隅々までじっくり見たくなるのでしょうか。ページ数は多くなく文章も少なめですが、何度も繰り返し読まされました。

電車絵本デビューには最適です。

★おすすめ年齢 1歳〜

 

 

 

 

もぐらとじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)

もぐらとじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―チェコの絵本)

 

 

チェコの絵本です。

もぐらくんがマイカーに憧れて自分で作ったり探したりするお話。絵が色鮮やかで描き込みが細かくクルマ好き男子ならイチコロです。

ドラマティックに場面が移り変わり飽きさせないストーリー。苦労の末に自分にぴったりサイズの車を手に入れるというのも何とも子ども心をくすぐります。

全編もぐらくんの一人称語りがメインで進み、その文章量の多さに読み聞かせる方は大変ですが、読み応えのある良作です。

★おすすめ年齢 2歳半〜

 

 

 

 

しょうぼうじどうしゃじぷた(こどものとも絵本)

しょうぼうじどうしゃじぷた(こどものとも絵本)

 

 

今更紹介するまでもない鉄板絵本!

「しゅっぱつしんこう!」と同じく、山本忠敬さんの描くのりものは圧倒的な精緻さだけでなくどこかユーモラスで人間味を感じられるのが魅力です。

小さな火事にしか出動させてもらえないちびっこ消防車のじぷたがある時大活躍するというストーリーも王道でいいですね。

★おすすめ年齢 1歳半〜

 

 

 

 

のろまなローラー(こどものとも絵本)

のろまなローラー(こどものとも絵本)

 

 

ロードローラーというわりと渋めの車が主人公なのですが、精緻ながらポップなイラストと色使いがおしゃれで私もマメも好きな本です。

お話はやや長めですが、文章に繰り返しが多くストーリーも絵も分かりやすいので1歳くらいからじゅうぶん楽しめます。

★おすすめ年齢 1歳〜

 

 

 

 

 

 

しんかんせんのぞみ700だいさくせん (のりものえほん)

しんかんせんのぞみ700だいさくせん (のりものえほん)

 

 

電車好きな小学生の「ぼく」と従弟が二人きりで新幹線乗車の旅に出るお話。静岡・御殿場から東京までわざわざ特急で出て、のぞみで名古屋まで行き、そこから折り返しで各駅停車で帰ってくる、というガチ乗り鉄ぶりが凄いです。

電車そのものだけでなく、乗り継ぎ方法や車窓風景など周辺情報が絵と文の両方で細かく描写されていて、鉄道マニアであればあるほど深みを増す一冊だと思います。

御殿場→東京→名古屋→御殿場、という長旅を二人きりでやり切る主人公たちのワクワクと不安の描写も見事です。自分が子どもだったら、同じ旅をしてみたくなるだろうな〜。

幼児向けののりもの絵本とは一線を画した、小さな鉄オタくん達のための本格的な内容です。

★おすすめ年齢 4歳〜

 

 

 

 

へんしんじどうしゃえんこくん (のりものえほん (4))

へんしんじどうしゃえんこくん (のりものえほん (4))

 

 

「チョコレート戦争」や「車のいろは空のいろ」の挿画でおなじみの北田卓史氏の絵本です。

エンコばっかりするポンコツ乗用車のえんこくんが、不思議な力を持つ車に生まれ変わるストーリー。

普通のお話かと思いきや、終盤でえんこくんが空を飛んだりする展開にどっきりします。

現実世界からファンタジーへの移り変わりが少しミステリアスで、キッチュな絵柄とマッチして不思議なリアリティを感じさせてくれます。

★おすすめ年齢 2歳半〜

 

 

 

 

いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

 

黒コンテで描かれた機関車や人物・風景が、どれも単純な線なのに緻密で情感豊か。人物だけでなく、動物や無機物でさえ感情が伝わってくるように活き活きと描かれています。

小型機関車のちゅうちゅうが脱走し、町や山野を駆け抜けていくようすが、とてもユーモラスで臨場感いっぱいです。

文章量がかなり多く長いお話ですが、次々と場面が展開し、飽きさせずに読み聞かせられます。

マメはこの絵本で機関車の後ろに付いているのが炭水車だということを学び、写真等で機関車を見るたびに「これは、たんすいしゃ!」と教えてくれます。

★おすすめ年齢 1歳半〜

 

 

 

 

0さい~4さいこどもずかん くるまとでんしゃ 英語つき

0さい~4さいこどもずかん くるまとでんしゃ 英語つき

 

 

マメの乗り物好きが顕著になり始めた頃、図鑑にもそろそろ手を出してみようかと買った一冊。

子ども向けのイラストながらなかなか丁寧に描かれていて、子どもの好きそうな主要な乗り物はだいたい網羅されているので、乗り物の名前の覚え始めにはぴったりです。

しょっちゅう「読んで!」と言われるのですが、図鑑なのでひたすら「タクシー、たくはいしゃ、ゆうびんトラック、さんりんしゃ…」と名前を読み上げ続けるのはなかなかしんどいですが…。

工事車両などは大人でも知らないものが多く、大人自身が働く車について学ぶ入門書としても分かりやすいです。

★おすすめ年齢 1歳半〜

 

 

 

 

でんしゃ・しんかんせん (はっけんずかん)

でんしゃ・しんかんせん (はっけんずかん)

 

 

書店の平積みで偶然発見し、絶対コレがいい〜!とダダをこねられて買わされたもの。

しかけえほんになっていて、こういうタイプの絵本はすぐ破れるし飽きるだろうなと思っていたら、意外にも頑丈で購入後半年経過しましたがまだどこも痛みはありません。しかも大のお気に入りです。

イラストもしっかり描き込まれていつつ、カラフルで分かりやすく、情報量も豊富で読みごたえがあります。

電車・新幹線・モノレールなど旅客運送車両の主要なものがそこそこの数掲載されているので、少し本格的に電車の種類を学びたい子ども…つまり鉄オタ入門にもってこいです。

ただ、本が重たいので、寝る前の読み聞かせにチョイスされると腕がプルプルします…。

★おすすめ年齢 2歳〜

 

 

 

 

たぬきのじどうしゃ (はじめてよむ絵本)

たぬきのじどうしゃ (はじめてよむ絵本)

 

 

長新太さんらしいスーパーナンセンス絵本。

ラストのオチなんて全くもって意味不明ですが、不思議と気に入ったようで何度も読んでと言われました。

子どもにこそ、このナンセンスのおかしさが味わえるのかもしれません。こういう出会いがあるので絵本は親が選ぶばかりではない方がいいなぁと思います。

ストーリーはあってないが如しなのと、大胆なイラストや「ぽんぽんぶうぶうぽんぶうぶう」という謎フレーズの楽しさもあり、小さな子から楽しめます。

★おすすめ年齢 1歳〜

 

 

 

 

せんろはつづく

せんろはつづく

 

 

子どもたちがせっせとレールを敷いて線路を作っていきます。

「山があった。どうする?」

「穴を掘ろう。トンネルだ」

と、どんどん線路が出来ていく様子がワクワクします。

プラレールが現実世界に再現されているような感じで、これは電車好きは喜ぶよな〜と、人気があるのも納得の一冊です。

★おすすめ年齢 1歳〜

 

 

 

 

うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電 (のりものえほん)

うみのでんしゃ ぼくらの江ノ電 (のりものえほん)

 

 

江ノ電とその沿線の街並みを、鎌倉駅から藤沢駅まで丸ごと描いた絵本。

上空から見下ろすように沿線と街全体まで細かく忠実に描かれていて迫力があります。

 

 

30年近く前の絵本なので街並みは相当古めかしいですが、街に溶け込むように走り抜けるレトロな江ノ電の姿にぐっと愛着が湧きます。

この絵本を読んで江ノ電熱が高まった私とマメは後に二人で乗りに行ったのですが、江ノ電は実際に今もレトロな電車なので、タイムスリップしたような感覚で新鮮でした。

今も昔も変わらない江ノ電の素朴な魅力にとりつかれる一冊です。

★おすすめ年齢 3歳半〜

 

 

 

 

もぐらバス (日本の絵本)

もぐらバス (日本の絵本)

 

 

なんとなーく、大人が「こういうのが子どもは好きなんでしょ?」と計算して描いたような第一印象があって私はあまり好きではなかったのですが、マメはとても気に入っている絵本です。

人知れず存在する地下の町を走るもぐらバスと町の人々をめぐるほのぼのストーリー。

のんびりとした語り口と素朴で可愛い絵柄でありながら、やや難しめの単語やストーリー展開も含まれているのですが、文章を理解できなくても長く味わって楽しめる筋の良さがある絵本です。

★おすすめ年齢 1歳半〜

 

 

 

 

ちいちゃんとさんりんしゃ (ちいちゃんえほん (3))

ちいちゃんとさんりんしゃ (ちいちゃんえほん (3))

 

 

最後は番外ですが、三輪車の絵本を。

おさがりでもらったばかりの三輪車に一生懸命乗るちいちゃんが可愛らしくてたまりません。

短く分かりやすい文章とふんわりした絵柄がマッチしていてほのぼのと読めるのですが、ちょっと意外なラストの衝撃がクセになるようで、繰り返し読みたがります。

三輪車に興味を持ち始めたらぜひ読んであげたい絵本です。

★おすすめ年齢 2歳〜

 

 

隠れ名作を求めて

まだまだ読み逃している名作もたくさんあるのですが、有名どころは保育園などで触れる機会も多かろうと思いあえてスルーしたりもしています。

Amazonで絵本探しをしているとどうしても超名作か話題作に偏ってしまうのですが、地元の図書館はあまりラインナップが更新されていないおかげで、「誰もが知る鉄板作品」まではいかないけれど傑作と読んで差し支えない「隠れ名作」に当たる確率が多いように思います。

新旧取りまぜながら、これからも色々な絵本に出逢っていきたいものです。

 

ちなみに、過去に2歳までの絵本レビューを行っています。

あれからまたたくさんの絵本を読んだので、次は2歳〜3歳の間に読んだ絵本のレビューをしたいと思います。

 

 

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