Eight Days A Week - 働く母は週8日営業

元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

そぼろご飯のおべんとう

こんにちは、ミユキ(名字)です。
今日から子どもたちを連れて、一足早く実家へ帰省します。
今まさに新幹線の中です。

駅のコンビニでそぼろ弁当を買いました。
私は昔からそぼろご飯には目がないのです。

そぼろご飯と言うと、必ず思い出す、ある出来事があります。

たぶんあれは小学生の時だったと思います。
遠足があり、母がお弁当を作ってくれました。

遠足のお弁当と言えば、子どもにとっては一大関心事。
特に女の子にとっては、カラフルなおかずやフルーツが入っているかとか、可愛い柄のカップやピックをあしらっているかとか、そんな事も気になります。

さて、お弁当の時間になり、仲良しの友達と集まってレジャーシートを敷き、ドキドキしながら私はお弁当箱の蓋を開けました。
すると中には、一面に3色のそぼろご飯。
その時私はまっさきにこう思いました。

何この、地味なお弁当…。

他に入っていたおかずも、どれもパッとしない色合いでした。
何よりそぼろご飯というのが、いかにも子どもらしくない大人のお弁当という感じがして、私はとにかく恥ずかしくて、友達から隠すようにして慌てて食べました。

何でこんな子どもらしくないお弁当をわざわざ作ったんだろう…
普通にご飯にふりかけにしてくれた方が、よっぽど可愛いのに…
そんな事を思いました。

 
さて、帰宅して母に空っぽのお弁当箱を渡した時、母は嬉しそうに私に言いました。

「今日のお弁当、どうだった?あなたの大好きなそぼろご飯にしたんだよ」

ハッとしました。
そうか、お母さんは私のために、私の好きなものを作ってくれたんだ。

私には姉が2人いて、当時は既に2人とも毎日お弁当を作ってもらっていたので、まさか自分のためにわざわざお弁当の中身を考えてくれたなんて思いもよらなかったのです。
今でこそ分かるけれど、毎日のお弁当にそぼろご飯みたいな面倒なものは作らないはずで、それは私の遠足というイベントのためのスペシャルメニューだったわけです。

母が私のために作ってくれたお弁当なのに、
それを地味で恥ずかしいと隠すように食べた自分の行動を思い返して、私は泣きそうになりました。

母は、私が喜んで食べている様子を想像してくれていたんだろうな。
なのに私は…


今でもその時の事を思い出すと、胸がキュッと締め付けられるような思いがします。



来月は保育園で初めての親子遠足。
そぼろご飯のおべんとうにしようかな、と思っています。

子ども達は喜んでくれるかな?
こんなのやだって言うかな?
それでもやっぱり作りたいな。