たった1時間で出来るんだから電子レンジでパンを作ろうぜ
TLでどなたかが電子レンジパンについて呟いているのを見て衝動的に本を買い、生まれて初めてパンを作りました。
発酵不足っぽかったけど焼きたては美味しかったなぁ。明日また作ろう。
「電子レンジで30秒発酵のこねない焼くだけかんたんパン」 http://t.co/5kvlQrOluk
— ミユキ@EightDaysAWeek (@miyuki8d) September 7, 2014
というわけで、電子レンジパンなるものを作ってみたのでレポート。
通常、1時間くらいかかる発酵作業を、電子レンジを使うことで15分ほどに短縮するというのが電子レンジパンの特徴です。
買った本はこちら。

電子レンジで30秒発酵のこねない焼くだけかんたんパン―基本の生地はまぜるだけ!
- 作者: 村上祥子
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2006/04
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 1回
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ちなみに私は特別料理好きでも料理上手でもありません。
薄力粉・卵・バター・砂糖があれば作れる程度のお菓子はたまに作るけれど、パンは専用の器材や材料が必要そうだし、発酵時間かかるらしいし、わざわざ自分で作るより買った方がラクでしょー、という程度に面倒くさがりです。
でも、このレシピなら1時間くらいで出来るし、特別な器材も要らないとか。あら、そんなら試してみようかしら…?
何より今、産休中でヒマだし…。
電子レンジパンを作ってみた
用意するもの
一般のご家庭であればだいたい揃っているものです。
材料
- 強力粉 100g
- ドライイースト 小さじ1(4g)
- 砂糖 大さじ1(9g)
- 塩 小さじ1/6(1g)
- バター(無塩推奨だが有塩やマーガリンやサラダ油でも可) 小さじ2(8g)
- 牛乳 85ml
- 薄力粉(打ち粉用、ほんのちょっとでOK)
器材
- 耐熱容器(できればフタ付き、丸いもの。ボウルでも可。フタはラップ代用も可。)
- 泡立て器
- 菜箸
- まな板
- クッキングシート
- ペーパータオル
- ゴムべら(※我が家では用意せず)
- ハケ(※我が家では用意せず)
- 電子レンジ(レンジの強弱機能・オーブン機能さえあれば十分)
買い足しは「強力粉」「ドライイースト」「バター」「クッキングシート」の4つ。
耐熱容器はボウルで代用、ゴムべらとハケは必須ではないので買わず。
超ざっくり作業工程(合計55分)
- 材料を混ぜる(5分)
- 一次発酵(15分)
- 成形(10分)
- 二次発酵(10分)
- 焼く(15分)
写真付きで見てみましょう
この写真は上記レシピの2倍量で作ってます。
牛乳とバターをレンジで30秒チン。バターを柔らかく&発酵適温にするよ。

塩→砂糖→ドライイーストの順に投入。ドライイーストは、その名の通り乾燥してるけど、こいつらもちゃんと生きてます。イーストはサッとなじませるだけ、混ぜすぎない。

強力粉を全量の1/3入れて3回だけ混ぜる。ダマ残るくらいでOK。その後菜箸に持ち替えるのだ!

強力粉残り2/3も加える。モソモソボソボソの状態から…

菜箸でまるっと持ち上げられるくらいになったらOK。雑すぎ?というくらいのざっくり混ぜです。間違ってもなめらかになるまでまぜまぜしようなどとは思わない。
そのままレンジ弱で30秒。あたためるためではなく、イーストの活動を活性化させるため。
レンジから出したら、濡れたクッキングペーパーをかぶせ、さらにフタをして15分放置発酵。
お部屋が寒い時は人肌くらいの温かさのお湯に浸けておくといいよ。

2倍くらいにふくらんだら、薄力粉で打ち粉をしたまな板にドサッと。発酵によって水分が発生するのでベタッとしてます。
ただの丸パンなら切り分けて丸めるだけですが、これはシュガーロールにするので、生地を長方形に伸ばします。今回は2倍量で作っているので、2回に分けて成形作業。めん棒がないので、水を入れたペットボトルで代用(写真上方にチラ見えしてるやつ)。
表面にスプーンで牛乳を薄く塗ってから砂糖大さじ2をまぶして、短辺からくるくる巻きます。
4つに切ったら、断面を上に向けて手のひらでギュッと押しつぶすよ。
さて2次発酵に入ります。電子レンジのターンテーブルにクッキングシートを敷いてから生地を載せ、1次発酵の時と同じくレンジ弱で30秒。
その後、オーブン用天板に載せ替えて、クッキングシート+その上に更に濡れたペーパータオルをかぶせて(乾燥防止用)、放置発酵15分。オーブン200℃で予熱の温度を利用して、電子レンジの上に載せとくといいよ。
200℃予熱完了〜。15分経ってないけど十分ふくらんだな。だいたい2倍サイズになればOK。
満を持して12〜15分オーブンで焼きましょう。

電子レンジパンを作ってみた感想〜Q&A風
電子レンジパンは簡単に作れるか?
普通のパン作りってのをしたことがないので比較はできませんが、簡単なお菓子作りのスキルがあれば問題ないかと思いました。
「発酵」というパンならではの特性だけ注意が必要です。
例えば、砂糖はイーストの発酵を助け、反対に塩は発酵を妨げます。
またイーストは混ぜすぎるとかえって固まってしまい働きが悪くなるそうで、材料の加える順番や混ぜ方がキモになります。
これはお菓子作りでも同じですが、最終的に材料が全部混ざりゃOKという話ではなく、過程が重要ということですね。
イースト/発酵って何?
イースト(別名酵母菌)は、炭水化物・水・温度(30℃くらい)を与えると、炭水化物をブドウ糖に分解し、さらにそのブドウ糖を炭酸ガスと水に分解します。これが発酵です。
で、この炭酸ガスがパン生地を膨らませ、パンをふんわりさせるのだそうです。
電子レンジパンってぶっちゃけ美味しいの?
「こ、こ、これはァァァァ〜〜〜!!!」ってほど美味しくはないですが、素朴な甘さがあって、そこそこ美味しいね、って感じです。
※私の腕の問題もあると思います。。
電子レンジパンは安上がり?
超絶ざっくりコスト試算すると、手のひらサイズのパン4個で材料費50円くらい。
食パンが6枚切で1枚約25〜30円なので、手間を考えると激安!ってほどではないかもしれません。
パン作り失敗談
さて現在パン作り4日目、既に数多くのミスを犯しました。
私に続いて電子レンジパンを作ろうという方はぜひ以下もお読みになって同じ轍を踏まぬようご注意いただければと思います。
(基本的にクッソ初歩ミスなので私レベルのおっちょこちょい以外の方に対しては全くの取り越し苦労とは思います。)
1.バター8gと85g取り違え(未遂)
牛乳85ml
バター8g
と書かれてあるのを「バター85g」と読み違え、分量10倍以上のバターを投入しかけました。
幸い牛乳投入時に気づく事ができ、事なきを得ました。
- 教訓→分量はきちんと読みましょう
2.大さじと小さじ取り違え
砂糖大さじ1
とあるのを、「小さじ1」と読み違え、3分の1量の砂糖で作ってしまいました。
前述の通り砂糖はイーストの発酵を助けるものなので、膨らみの悪い結果となりました…。
- 教訓→大さじと小さじ、たった一文字違いでもその差は3倍
3.砂糖と塩取り違え
初歩的過ぎるやつ。
2回目のパン作り時に上記の大さじ小さじ取り違え問題に気付き、後から慌てて砂糖を追加しようとしたら、塩でした。
- 教訓→砂糖と塩は違う形の容器に入れておくと間違えないよ
4.レンジでチン忘れ
発酵前は必ずレンジ弱で30秒チンします。
電磁波刺激によってイーストを活性化させるための必須工程なのですが、なんか忘れました。
10分後くらいに「どれどれふくらんだかな?」とフタを開けてみたら、そこには発酵開始前とほぼ同じサイズの生地…。
- 教訓→レシピがチンしろと言っていたらしましょう
4つ挙げてみて気づきましたが、「パン作り」以前の問題な気がしました。
毎朝焼きたてパンを食べられるしあわせ
さて、いつまで続くやら分からぬ電子レンジパン作りですが、ひとまず2人目出産まではちょこちょこ作っていきたいと思います。
焼きたてはやっぱり美味しいし。
今後は夫の喜びそうなおかずパンなどにも挑戦していこうと思います。

電子レンジで30秒発酵のこねない焼くだけかんたんパン―基本の生地はまぜるだけ!
- 作者: 村上祥子
- 出版社/メーカー: 永岡書店
- 発売日: 2006/04
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 1回
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