お願い上手な女になって、夫をイクメンにしよう。~「ベスト・パートナーになるために 男は火星から、女は金星からやってきた」を実践せよ!
こんにちは、ミユキ(名字)です。
Twitterのタイムラインで、時々旦那さんへの愚痴を見かけます。
「私はあれもこれもやって忙しい、大変なのに、旦那は何もしない…仕事で疲れてる?こっちは24時間営業なんだよ!」
という、有史以来の妻の不満。
以前「本当のイクメンには主体性がある」という記事で、男性が家事育児をしっかりやれるイクメンになるには、男性自身が家事育児に対して当事者意識を持つ必要がある、という事を書きました。
でも、どうすれば当事者意識持ってくれるのよ?って事と、そもそも夫に対して不満を抱く気持ちを少しでも減らすために妻側ができる意識改革について、今日は書きたいと思います。
参考図書はこちらです。
ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)
- 作者: ジョングレイ,John Gray,大島渚
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 45人 クリック: 273回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
あまりにも有名で読んだ方も多いかも知れませんが、とにかくこれ男女関係改善にめちゃくちゃ役立つので、世の夫婦やカップルにはぜひ読んでほしい一冊です。
男女がお互いに求めているものの違いをまず理解する
男性と女性が、パートナーに求めるもの。
これをされると、愛情を実感できる!というもの。
端的に言うと、
男性は、評価されたい。認められたい。
女性は、自分のために何かしてほしい。
まずこの大前提をしっかり覚えておきましょう。
パートナーへの愛情表現の男女の違いを理解する
男性は、パートナーに限らず、あらゆる他者(同性も含む)から「すごい!」「ステキ!」と言われたい生き物です。
自分は立派な人間であると他人から評価されることで、承認欲求を深く満たされます。
従って、何か偉大な事を成し遂げれば、女性は自分を評価してくれる=自分から女性への愛情を感じてくれる、と思っています。
しかし女性は、他者から褒められたいなんて思っていません。女性が望むことはひとつ、いかに相手が自分のために何かしてくれるかということで、この行為によって相手からの愛情を感じるのです。
そして女性は自分のその感覚に従って、愛する男性に対してあれこれしてあげます。愛情表現とは相手のために尽くすことだと考えるからです。
男女の愛情表現の違いから生まれるすれ違い
お互いが求めるモノが違うため、お互いが相手に与えるモノも異なってしまう。
結果としてお互いが「相手は望むモノを与えてくれない/求めていないモノを押しつけてくる」と不満を抱える羽目になります。
男性が女性にしてあげるべきこと・してはいけないこと。女性が男性にしてあげるべきこと・してはいけないこと。
本には両方が書かれていますが、今回は「男性をイクメンにする方法」という記事の主旨にのっとり、女性側のアプローチ方法についてのみ書きます。
女性は男性の世話を焼いてはいけない
「世話焼き女房」という言葉があるように、女性は惚れた男にあれこれ尽くす傾向があります。相手に言われなくても察して色々してあげるのが愛情表現だと思っているわけです。
ところがこれは、2つの点で逆効果です。
1.男性の自尊心を傷つけてしまう
例えば男性がとても機嫌が悪かったり落ち込んだりしていて、会話もせずふさぎこんでいたりTVやスマホばかり見ている時、女性は必死になって男性の力になろうとします。
「今日元気ないね。仕事で何かあったの?」と質問すると、相手はろくに返事もしない。
おかしいな、口に出しにくいのかな?と質問を重ねれば重ねるほど相手は殻に閉じこもり、挙げ句の果てには 「うるさいな、なんでもないよ!」と言い捨てて寝室に逃げ込んでしまったり。
悩みをさらけ出して話し合う事こそが信頼の証だと思っている女性と違い、男性は悩みを一人で解決し乗り越えるべきだと考えています。それが一人前の男だと認識しているからです。
そこへ女性からあれこれ口を出されると、男性は「自分は問題を一人で解決できない人間だと評価されている」と感じ、自尊心を傷つけられるのだそうです。
だから、男性が失敗した時や殻に閉じこもっている時、女性は決して詮索したり責めたりせず、ひたすら放置して、男性が自ら復活するのを待ち続けなければいけません。
2.男性を慢心させてしまう
女性は男性を好きになると(特に恋愛初期は)言われなくても世話を焼きたくなってしまいます。たまった洗濯物を洗ってあげたり、掃除してあげたり。
でもそれは男性側からすると「自分は相手からそれだけしてもらう価値のある男なんだ」という認識になってしまうそうです。
してもらった分だけ自分もしてあげよう、という思考にはならず、当然受けるべき恩恵として、ただそれを享受するにとどまってしまうのです。
だから「私はこんなに色々してあげてるのに、彼は何もしてくれない!」と女性が怒るのはそもそも見当違いです。
見返りを求めるのではなく、そもそも彼に何かしてあげることをすっぱりやめましょう。
女性は男性をとにかく褒めよ!
「猿もおだてれば木に登る」と言うことわざに例えるのは失礼ですが、男性に何かしてほしいなら「お願いする→とにかく褒めて褒めて褒めまくる」のサイクルを習慣化させましょう。
お願いの仕方もステップ論になっています(笑)。
1.最初は、既にやってくれていることをあえてお願いする
例えばゴミ出しが既に旦那さんの役割になっているのであれば、それでもあえて「ゴミ出しお願いね」と言い、やってくれたら「ありがとう!」と笑顔で感謝する。
「は?私は言われなくてもやってるわよ」とか、「たかだかこれくらいのこと何でわざわざ下手に出てお願いしなきゃいけないの?」とか思っても態度に出さずに。夫教育だと思って、優しくお願いしてみましょう。
注意点は以下4つ。
- 既にやろうとしている時は言わない。「やろうと思ってたのに」と反感を買うだけです。
- 「命令」ではなく「お願い」。「あんたがやって当然でしょ」という威圧的な態度は逆効果。
- 長々理由は言わないで、簡潔にお願いだけ。「本当は私がゴミ出しに行きたいんだけど今ちょうどお湯がわくところで手が離せないし今日はいつもよりゴミが多くて2往復しなきゃいけないと思うから早めに出しておいた方がいいしゴミ出し行ってくれる?」じゃなくて「ゴミ出し行ってきてくれるかな」です。
- 間接的な言い方はNG。「今日は燃えるゴミの日だね」じゃなくて「ゴミ出し行ってきてくれるかな」です。拒否された時の予防線として間接的なお願いをする女性が多いそうですが、これは男性には「今日が燃えるゴミの日ってことも覚えてないの?ゴミ出しはあんたの仕事なんだからちゃんとやって当然でしょ」という嫌味混じりの命令に聞こえます。
当たり前のこと、小さなことをあえてお願いし、してくれたら徹底的に感謝する。
このサイクルが上手くいくようになったら次のステップです。
2.拒否されても受け入れる
女性にありがちなのが、聞いてくれなさそうなお願いは無理にお願いしようとせず、そのくせ勝手に心の内でもやもやするというパターンだそうです。
(あ、醤油がない。でも料理中だし、洗濯もしなきゃいけないし、醤油買ってきてほしいな…。でも言ったら多分「えー」って言われるだろうから、自分で行こう…。)
「醤油切れたから買ってくるね」と一応言います。それに対して夫は「おう」。
(今わたしが忙しいのわかってるでしょ?「俺が行こうか」くらい言えないの?やっぱりお願いしなくて正解だった…。)
当然この後の女性の機嫌は最悪ですが、夫には何も伝わっていません。
「あ、また突然怒ってる。ほんとうちの奥さんは意味もなくいきなり不機嫌になるな。生理かな?」とか思われるのが関の山です。
こんな不毛なやり取りをやめるために、「拒否される可能性の高いお願いをあえてして、断られても受け入れる」という実践をしてみましょう。
「醤油買ってきてくれる?」
「え、今?忙しいんだけど…」
ここで「忙しい?ただスマホいじってただけでしょ!」「たまには手伝ってよ!」などの恨み言葉は封印し、断られる心の準備をしておいて、ただ一言「じゃあ私が行くね」と言います。
こうして男性に、「あなたが私のお願いを拒否しても、私は受け入れますよ」ということを理解してもらいます。
不思議なことに、この理解を定着させることでかえって夫は妻のお願いを聞き入れるようになるそうです。
相手が自分を尊重してくれていることを実感できれば、むしろその相手の力になってあげたい(そうすることでもっと尊重されたい・評価されたい)と思うのですね。
3.繰り返しお願いする
夫の拒否を非難せずに受け止められるようになったら、最後のステップです。
次は例え拒否されても繰り返しお願いします。
「お風呂場の電球を替えてくれる?」
「今?もう遅いから明日にしようよ」
ここで何も言わずに相手の反応を待つそうです。
「今日は疲れたよ。どうしてもっていうなら自分でやりなよ」
こういう、返事せざるを得ないような返事が返ってきた場合もくどくど理由を述べたりせずに簡潔に「今お願いできるかな」などと答えます。
夫がぶつぶつ文句を言い出したら良い傾向らしく、面倒さとお願いに応えたいという気持ちの狭間で揺れ動いている表れだそうです。どんな文句を言われても全部無視してひたすら相手の反応を待ちます。
これ以上は無理だというところまでやり取りして拒否されたら、相手を非難せず一言「じゃあ、いいよ」と受け入れます。
こうして受け入れることで、次の成功率が高くなるそうです。
もちろん、もし夫がお願いを聞き入れてくれたら、笑顔で思いっきり感謝しましょう。
夫は妻から頼られたことにすこぶる良い気持ちになって、また力になってあげたいと思うでしょう。
「上から目線で命令されている」のではなく「頼られている」と思わせるのが大事なのです。
なんだよ、男って面倒だな、なんて思わないであげよう
「感謝されなきゃ何もできないのか、ガキか」と言いたい女性の気持ちも分かりますが、男はそういうものなんだ、人に頼られ評価されなきゃいけない生き物なんだ、と思って頑張ってください。
私は女ですが、女もよっぽど面倒な生き物だと思います。言わなくても分かってほしいとか、優しく抱きしめてただ私を受け入れてほしいとかね。
男と女では求めるものが違うことを理解していれば、自分のものさしで判断して悲しんだり怒ったりすることが無益だと気付けて、もっと夫婦関係をよくしていけるよなぁ、と思います。
というわけで、今日も夫をおだてて調子に乗らせたいと思います。
ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)
- 作者: ジョングレイ,John Gray,大島渚
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 45人 クリック: 273回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
こちらの記事も合わせてどうぞ。