Eight Days A Week - 働く母は週8日営業

元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

なんで2歳児はなんでって言うのか考えた

こんにちは、ミユキ(名字)です。

もうすぐ3歳になるマメ(息子)。
1年前には「パパ」と「ママ」しか言えなかったとは思えないほど急激に言語能力を発達させ、寝てる時以外ほぼ喋り通しです。
正直うるさいです。
そして、2歳児特有のなぜなぜ攻撃も激しいです。
初めはひとつひとつの「なんで?」にできる限り丁寧に答えていましたが、そのうち「なぜ」への回答を放棄することも増えました。
 
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photo by Walt Jabsco
 
 
だってね。いちいち答えたって、キリもなければ意味もないもの。
 
「マメ、おてて洗おう」
「なんで?」
このやり取り、帰宅後に毎日発生。
 
「ママー、えほんよんで」
「いいよ」
「なんで?」
お前が読む言うたからや。
 
「ママみて!マメね、ブロックでおっきいのつくったの」
「ほんとだね、大きいね」
「なんで?」
必殺ハシゴ外し出たよ!自分に聞いてくれ!
 
 
子どものなぜなぜ攻撃についてはわたし勘違いがありまして、
いわゆる「無限なぜなぜ」をやってくるのだと思ってたんですよ。 
例を挙げると
「なんではみがきするの?」
「虫歯になるからよ」
「なんでむしばになるの?」
「お口がバイキンさんでいっぱいになっちゃうからよ」
「なんでバイキンさんいっぱいなの?」
「お口の中のご飯を、バイキンさんが食べにくるからよ」
「なんで?」
みたいな、何を答えても「なぜ」で返してきて、最後には抽象概念みたいになって答えられなくなるやつ。
 
でも蓋を開けてみると、確かにそういう「なぜ」もあるんですけども、それよりもずっと、もっとナンセンスな「なぜ」なんです、マメが繰り出してくるのは。
ただ文章に「なんで」をくっ付けただけで、質問の体さえ成していない事の方が多いと言ってもいいくらい。
 
「マメ、しょうぼうしゃであそぶー。(消防車をおもちゃ箱から出しつつ)なんで、マメ、しょうぼうしゃであそぶー?」
など、ひとりごとにさえ「なぜ」を付ける始末。
 
 
 
なぜ2歳はこんなに「なぜ」が好きなのか。
 
 
単純に疑問を感じている場合ももちろんあるでしょう。
言葉遊びとして楽しんでいるだけのこともあるようです。
 
でも一番感じるのは、「なぜ」を原始的なコミュニケーション方法として認識しているのだろうな、ということです。
 
 
言葉を獲得し始めた幼児にとって、言葉を介して大人とコミュニケーションを取れるって、めちゃくちゃ楽しいと思うんですよね。
何か言うと伝わるし、反応してくれるし、喜んでくれるし、言葉やべーすげーってなるはずなんですよ。
だからもっともっと言葉を使いたい。言葉で大人とコミュニケーションしたい。
でもいかんせんまだ幼児なので、使える語彙文法には限りがあります。
何か言ってみても上手く伝わらなかったり、反対に大人の言ってる事が難しすぎて上手くレスポンスできなかったりします。

そんな時「なぜ」は最強のカードなのです。
このカードは、言語スキルがなくてもほぼいつでも切れるし、ほぼ確実に相手のレスポンスも得られます。
つまり困ったらとりあえず「なぜ」と言えばいいんです。
それだけで、自分がうまく喋れなくても会話のキャッチボールは途切れないし、大人たちだけの退屈な会話をさえぎって自分が加われるし、嫌な命令を先延ばしにする時間稼ぎにだってなる。
そして、大好きなパパやママとのコミュニケーションを、受け身に待つだけではなく、自分からの働きかけで豊かにすることができる。
 
 
マメの執拗な「なぜ」の意味をそう認識するようになってからは、以下のようなことをやめました。
  • 無理に「なぜ」の回答をひねり出して答えようとする
  • 「なんででも!」みたいな身も蓋もない返事をする
  • 「マメは何でだと思う?」と質問返しする
その代わり、何でもいいので反応はするのです。
 
冒頭の例でいうと、
 
「ママー、えほんよんで」
「いいよ」
「なんで?」
「絵本読むの楽しいよねー、今日は何読むの?」
と普通に会話を続けたり、
 
「ママみて!マメね、ブロックでおっきいのつくったの」
「ほんとだね、大きいね」
「なんで?」
「マメ、いっぱいブロックつなげたんだね」
と、一応「なぜ」への回答を混ぜつつ自然な会話につなげたり。
 
 
でもしっかり理解してほしいことは、本当に面倒くさいけどしつこくいい続けます。
「マメ、おてて洗おう」
「なんで?」
「おててにバイキンがたくさん付いてるからだよ。……」
という風に。
 
 
 
あ、それから、こんな偉そうに言ってますけど、もちろん以下のようなパターンも数え切れないほどあります…。
というか結局このパターンばっかりという噂も…。
 
 
「歯みがきするよ」
「やだよー」
「するよ」
「しないぷー、しなーいなーいなーい…」(スタタタ…)
「マメー!こっちおいでー!」
「ないぷーぷー、しっぱぴー…」
「何言ってんの、ほらこっち来なさい、歯みがきするよ」
「なんでー」
「歯みがきしないと、お口バイキンさんいっぱいで虫歯になるよ」
「なんでー」
「虫歯になったら歯が真っ黒だよ」
「なんでーっぷーぷー」
「こらもう、何でそんなとこに入ってんの、出て来なさい」
「なーんでー」
 
 
 
 
「何でじゃないの!!ごちゃごちゃ言ってないでさっさとやりなさい!!!!」
 
 
 
 
現実は甘くないですよね。
 
 
 

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