Eight Days A Week - 働く母は週8日営業

元DeNAwebディレクター、現在北陸で夫と共にビジネスを営む35歳ワーキングマザー。マメ(息子・6歳)、アズキ(娘・3歳)、フットワークの軽すぎる夫との4人暮らし。

甘やかすひと、怒るひと

こんにちは、ミユキ(名字)です。
毎日ドッカンドッカンとマメ(息子)に雷を落としては、自分の鬼のような振る舞いに自己嫌悪に陥るという繰り返しの日々を過ごしています。
ループ世界にいるのかな?

こんな感情任せに怒鳴り散らす母親なんて最悪だ。
もっと穏やかにクレバーな叱り方をしたい。
と思っているのに、なかなかできません。

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夫はその点気が長いと言うか、甘いと言うか。
マメ(息子)がふざけて騒いでいてもやんわりとしか怒らないし、
野菜を食べたくないと言えば無理強いしないし、
抱っこだおんぶだと甘えればすぐに言うことを聞いてあげます。

そんな夫を見ながら私が
「私も夫さんみたいに怒らずにいたいわ…」
とつぶやくと、
「怒りたくないの?」
と夫。
「そりゃ怒りたくないに決まってる…」
と返事しかけて言い直します。
「いや、『怒りたくないのに怒っちゃう』んじゃなくて、『怒りたくて怒ってる』のは間違いないです。
でもそれは、怒る以外の方法が分からないからなんですよ。
怒るか、甘やかすか、どっちかしかないから。」

幼児に言うことを聞いてもらう事の難しさに直面した時、こちらの取れる選択肢は、相手を問答無用に黙らせるくらいめちゃくちゃ怖く怒るか、諦める=甘やかすかの二択になってしまうのです。

じゃ、甘やかしたらどうなるかというと、
野菜食べなくていい。
食事中に立ち上がって騒いでもいい。
お風呂入らなくていい。
暗くなってもずっと公園で遊んでていい。
それにも限度と言うものがあるわけで。
大体の親は経験済みだと思いますが、さんざん諦めて許容してやることも積み重ねていて、それでもなお更にゴネられて、これ以上は許容できないよっていうギリギリのところまで来ているわけです。

「怒らずに済むならそうしたいけど、甘やかしてばかりもいられないし、いつもそこで悩むんですよ」
と私が言うと、
「だったら怒っていいんじゃない?
俺は甘いから、その分ミユキさんは怒ればいいんだよ」
と、夫。


確かに我が家はそんな役割分担になっているようです。
口うるさい私と細かい事は気にしない夫。
その間に育つ子どもにとって、私たちの育て方は時にダブルスタンダードになります。

でも私にとってその事は
「子ども達にはこういう風にしつけてるんだから、あなた(夫)も甘やかさないで!」
とか
「私ばっかり損な役回り。あなたはズルい!」
といった類のストレスにはなっていません。

例えば子どもの頃、実家のおばあちゃんがたくさんジュースを飲ませてくれたような体験は私にもあって、
人によって言うことが違うとか、ある人は甘くてある人は厳しいというのはよくあることで、
そんな社会で私たちは生きているわけですよね。
特に「本当はダメなことをこっそり許して甘やかしてくれる人」というのは子どもにとって重要な存在だと思っていて、
最も身近な大人である両親のうちどちらかはその役割を担っているのがいいんだろうな、と思います。

ちなみに夫には元々「少数派・弱者を支持する」というポリシーがあり、
私がマメにガミガミ怒っている時、その横で一緒になってマメを怒るような事は絶対にしません。

大人の力で子どもを押さえ込んでしまわないために、甘やかす人と怒る人の役割を分担する。
夫と私のダブルスタンダードは決して悪いことではないのだと思います。


時には悪ふざけが度を越す夫とマメの二人にまとめて雷を落とすこともありますが、
そんな時のカリカリした私と、気まずそうなマメと、マメ以上にシュンとして「ママめちゃくちゃ怒ってるからこれぐらいにしとこうか…」とマメに耳打ちしている夫との三者のパワーバランスは、まぁそれはそれで悪くないものだと思っています。