「子どものために我が身を犠牲にする」なんて
主人がブログを始めました。
なかなか良い記事を書いているんですが(何様)、ひとつ大きく共感したことがあるので今日はそれを取り上げてみようと思います。
将来息子が大人になり、こんな会話を交わす可能性があるとすれば。
「お父さん昔は海外で働いてみたかったんだ」
「何でやらなかったの?」
「それはお前が生まれたからだよ!」これは怖い。
それを聞いた子供は、「お父さん、僕のために人生を犠牲にしてくれてありがとう!」ってなっても困るし、普通ならないですよね。そんな風に子供を言い訳に使わない様に。そして僕は彼の父親であるけれども、彼の人生を生きている訳ではないのだから。
元バックパッカーだった主人らしい意見ですが、ほんとそうだなと思います。
子どものために自分を犠牲にするって、おかしいですよね。
親が子どものために良い環境を構築してやるのは重要な事だし、 日々の生活の中で子ども絡みの制約はどうしても出てくるんだけど(おしゃれなレストランに行けないとか、夜は早く帰宅しないといけないとか)、そういう事とは別に、例えば「子どもがいるから自分の◯◯という夢を我慢する」ってのは違うなと。
自分の中でそんなにプライオリティの高くないような欲求なら、我慢するのは大した苦労ではないです。
でもそうじゃなかったらね、人間そんなに自分の望みとか夢とか簡単には捨て去れないから、口では「子どものためだからいいんだよ」とか言ってても周囲には伝わる。
そして何より子ども自身がそれを感じ取ります。
親にその気がなくても、「自分の夢を諦めてまでこの子に託した…」という圧力は必ず伝わると思うのです。
もちろんそれは、子のためを思って、よかれと思って取った選択だろうけど、子どもにはそんなのは分からないと思うのです。
そしてそういう親を持った子どもは必ず、その裏返しで
「私が◯◯なのは親のせいだ」と思うようになるんじゃないでしょうか。
本当にやりたい事があるのなら、やればいい。
やらなかった言い訳にされる子どもはたまったもんじゃないもの。
今は分からなくても大人になったら分かってくれる?
そんな都合いいかな。
ただ単にその子も親になった時、子どものためだと言って自分を犠牲にする親になるだけなのじゃないでしょうか。